魔法のトランプ

日本青年館ではリアルに魔法のトランプが欲しいと思うことが多々あったかもしれない。その重圧がどれ程であったかは想像も出来ない。もしかしたらデビュー以来、あるいは人生で一番であったかもしれない。越えなければならないハードルは高く、その数も多かったと思う。


客席からそのステージを観て、心から楽しむことが出来た。本来あるはずであったステージとは違うということを忘れさせるには十分だった。


最後に見せたあの涙から、そこにたどり着くまでに乗り越えてきたものの大きさを垣間見た気がした。
ステージ上で見せるその涙は自分にとっては衝撃的だった。それは普段あまり涙を見せないからというだけではなく、劇中でそのようなことを全く感じさせなかったから・・・。